ルイ・ヴィトン ハードケースの合鍵

ルイヴィトンのタイガ・レザーシリーズで、ハードケースの合鍵を作製しました。合鍵を作るには真鍮の棒鍵を手作業で作らなければなりません。タンブラーの間にあそびがほとんど無いため少しでもズレると、おくり、かえしの回転がスムーズにいかないからです。けっこう根気がいる仕事です。

同じブランドの南京錠やカブセ錠の鍵とは違い、トランクケースの部類はたいてい棒鍵になります。錠は、数あるブランドバックのなかでも精巧に作られており外部の仕上がりは別格です。また錠の内部鎖錠機構は、レバータンブラー錠で６枚ツクあがりの仕組みになっています。

20年以上前からルイヴィトンの鞄錠の構造は大きく変わっていません。何かを語るのが野暮なくらい、本当に信頼性の高い素晴らしい錠だと思います。伝統を守る職人たちを想像しながら合鍵をつくるのは案外楽しいものです。

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