鍵屋ブログ
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0120-338-599写真は アンティーク パドロック (南京錠) のベアフェイス(熊の顔に似た)型です。つるの部分を除けば、クマさんの顔に見えることからそう呼ばれています。このアンティーク パドロックの棒鍵の合鍵を作製してほしいと、お客様がご来店されました。お客様によれば、イギリス製の南京錠というご説明でした。状態は非常に良い南京錠です。地金・刻印・錠の仕上がりを見ると、おそらく50~60年くらい前の南京錠ではないかと思います。
さて、持ってこられた棒鍵を拝見すると、どうもカギ先(凸凹している部分)に規則性がありません。南京錠本体を持って来られたようなので、確認すると最後のツクの送り出しが少し引っかかる感じがします。どうやらこの棒鍵はオリジナルキー(本物の鍵)ではなく、あとから作られた合鍵ではないかと判断します。
合鍵を作製するうえで一応参考にしますが、まずは南京錠の鍵穴を覗いて中のタンブラーのピッチを正しく読みます。あとは少しずつあたりを探っていけば、正確な凸凹が成型されます。完成したものが、よりオリジナルキーに近い棒鍵の合鍵ということになります。その鍵をパドロック(南京錠)の鍵穴に入れ回してみると、持ってこられた鍵よりストレスなく回転しました。パドロック中のレバータンブラーが壊れることなく無事に作製できてホッとしました。
このように棒鍵の精度によっては錠を持ち込んでいただくか、現場に出張したうえで合鍵を作製する場合があります。また、棒鍵そのものがない全く無い状態からでも鍵を復元することも可能です。
※アンティークの家具などもそうですが、錠が壊れていないことが条件となります。