鍵屋ブログ
まずはお気軽にお電話下さい
0120-338-599金庫は昭和20年代に、現・㈱SAGAWA サガワの前身である製作所によって造られた金庫と思われます。今では拝見すること自体が珍しい蔵金庫になります。
ダイヤル部分のみが当時のものと違うため、修復歴(ダイヤル破錠含む)有りと事前に見たてました。
さて、お客様からのご要望により、扉のダイヤル錠を解錠することになりました。百万変換タイプなので金庫が確実に開くように、地道な作業を始めます。作業内容は省略しますが、こちらの現場では偶然にも比較的短時間で開けることができました。
解錠後、高さ2mを超える裏板を外して金庫の構造(仕組み)を確認すると、見たてた通りダイヤル錠は交換された修復痕があって、強引に破壊すると扉が開かなくなる装置を追加で取付けたことが分かります。そして、裏板内側には最初に金庫を設置した昭和20年代の完工日?らしい日付と職人名が筆で書かれており、それ以降におこなわれた作業である昭和50年代の日付と作業者の名も連ねてありました。本当に「歴史」を実感いたしました・・・。
最後に、ダイヤル番号変換作業と点検を済ませ、引き継ぎの意味で今回の作業内容と日付・会社名を裏板に記し、お客様へ引き渡しとさせていただきました。最後まで、身が引き締まる現場であったことを覚えています・・・。
蔵に設置されていた蔵金庫で、大変貴重な東京佐川金庫でした。