鍵屋ブログ
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0120-338-599写真の金庫は、127年前の明治22年製造「竹内金庫」です。八号手の大きさで、エンブレムは八咫烏に龍神、管鍵とイロハ式ダイヤルになっています。これは竹内金庫の初期型金庫ですが(仕様書にて確認)状態は良く、触診したところ目立った不具合も見られませんでした。今では、個人宅にて拝見することが少なくなった金庫といえます。
さて、お客様のご要望でこの金庫の解錠をさせていただきました。鍵はなく、イロハダイヤルも分からない状態です。こうした解錠作業は、作業中に判明する不都合なこともあったりして時間はかかりますけれど、たいていは金庫を壊さずに開けることができます。
毎回、解錠後に古い金庫を調べていると感じるのですが、この金庫を製造するにあたって、当時の設備や道具はどのようなものだったのか?そして、どのように造ったのか?など考えてしまいます。ただの鉄の箱なんですが100年以上も前に、よくできたな?といった部分はとても多く、その職人技術と執念に唸らずにはいられません。