CROWN金庫が開かない

お客様から鍵が紛失しダイヤル番号も分からない状態とのことで金庫を開けてほしいと依頼がありました。

解錠作業は、まず紛失した鍵を復元します。金庫の鍵穴を覗き、規則性を確かめながら専用のヤスリを使って鍵を作製していきます。鍵が完成したら、今度はダイヤル番号を探っていきます。その段階である程度の番号が判別できますので、それらの数字を頼りに組み違いに合わせていき、中りに気を付けながらダイヤルを回すと金庫が開きます。

昭和50年頃のCROWN金庫

こうした家庭用金庫のほとんどは金庫内部の部品が壊れていない限り、扉に穴を開けたりダイヤルを破壊して解錠することはありませんので、その後も元の金庫のままご使用いただけます。今回も大事にされていた金庫を、お客様のご要望通り引き渡しできてホッとしています。ありがとうございました！！

3月、4月のこの時期は、金庫の解錠依頼が多くなります。鍵は事前に合鍵を作っておくことや、ダイヤル番号は携帯の電話番号欄に工夫して登録するなど、もしもの時に備えて管理されることをおすすめいたします。

余談ですが、引っ越し時に金庫のダイヤル番号を合わせたまま、ダイヤル部分をテープなどで固定する方がいらっしゃいますが無意味です。金庫を動かせば内部の部品は自然と回ってしまうので、あらかじめ金庫の番号は引っ越し前に確認しておくべきだと考えます。参考にしてください。

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