鍵屋ブログ
まずはお気軽にお電話下さい
0120-338-599お客様から、風間金庫 KAZAMA SAFE の書籍用金庫を開けてほしいと御相談がありました。両開き式で高さが約1900㎜横幅が1200㎜あり、重さは800㎏を超えるサイズです。資料の範囲では昭和40年前後の金庫で、その当時は帳簿や書類、または有価証券などを大事に保管する目的で使われていたと思われます。つけ加えますと、状態の良いこのような大型の風間金庫は現存数も少なく、今では大変珍しい金庫の部類に入ります。
さて、鍵を使って2個所開け、ダイヤル番号を合わせると金庫が開くわけですが、ダイヤルの番号が分かりません。解錠作業としては、百万変換ダイヤル錠の番号を根気よく探って、正解の数字を導き出していきます。感覚を頼りに、ジッとひたすら「0番」から「99番」までダイヤルを回し続け、数字と数字を組み合わせてゆく、とても地味な仕事です・・・。
話は変わりますが、同じ風間製書籍用金庫の鍵開け作業を行った実績を調べたところ、多数が東京都(多摩東西部も含む)に集中しています。また購入先様(金庫がある場所)にも共通する傾向があって、その事実から当時の風間金庫社の販売戦略というか、歴史を少しだけ窺い知ることができます。そして、大きさ・重さのある金庫ゆえに、移動・再設置は容易ではないため、多くの金庫が建物の引っ越しや取り壊しと同時に廃棄・撤去された可能性が高く、半世紀近い長い年月とともに、現物が失われていったものと考えられています。
戦前・戦後の古い金庫の鍵開けや廃棄などでお困りの時は、さいたまロックセキュリティ㈱へ、お気軽にご相談ください。