HONDA NSR250R バイクの鍵の調子が悪い

HONDA NSR250R に乗って御来店されたお客様。バイクを中古で購入した時に渡された鍵で「イグニッションは回るけれど、タンクとシートの鍵が回らないのは何故なのか」とご相談がありました。バイクの鍵を確認するとオリジナルの鍵ではなく合鍵で、しかも実車シリンダーのピン配列と大きく違っていました。正しい配列を読み取ったうえで鍵無し作製することになりました。

作業中 「ガソリンはどうやって入れたのかなぁ？」 なんて、いろいろと考えてしまいましたが、あれこれ聞くのはかえって失礼かなと思い、鍵を復元することに集中します。そして出来上がった純正と同じ精度の鍵と、今まで使っていた鍵を見比べると明らかに違う鍵だということわかりました。お客様に事実を伝え、こちらとしての見解を話します。

スタッフ　　「あのぉ～あくまでも推測ですが、使っていた鍵は違うバイクの鍵ではないでしょうか？」

お客様　　　「引き渡された鍵が、この鍵だけだったので私もよくわからないんです？」

スタッフ　　「実際、使えてたのが変なんですがこれからは新しい鍵を使ってください」

お客様　　　「わかりました！」

お客様も不思議がって首をかしげるばかりで、最後は一緒に笑うしかありませんでした。それでも復元出来たバイクキーを手に、お客様は安心されたようでお力になれて本当によかったです。

88年式 MC18 青テラのこのパワーバイクは、HONDA の歴史を刻む名車です。ピットを出ていくレーシングライダーのように去っていくお客様の背中を見て、往年のGPチャンプ 片山敬済さんを想い出してしまいました。

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