鍵屋ブログ
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0120-338-599写真の鍵は、無名金庫のディンプルキー(メーカー刻印無し・シリアル番号無し)です。
無名金庫とは、金庫本体のどこにもメーカーロゴや型番が記載されていない、または製造元を特定確認できない製品を「無名金庫」と呼んでいます。
さて、お客様から「この金庫の合鍵を作れないか?」 ご相談がありました。数件の鍵屋さんをまわったけど断られたようです。
合鍵を作るには、このオリジナルキーと思われるディンプルキーのブランクキーは存在しませんので、同じ寸法に近いフラットキーを加工し合鍵を作製するしかありません。
まずは、鍵穴に入るように厚み・幅・長さを合わせた板状のサンプルキーを作ります。
①幅を調整加工 ②厚みを調整加工 ③鍵先のエッジを加工 ④長さを調整加工
その後、オリジナルキーの段差を測り、鍵穴に入れた時のゆとり分(クリアランス)も計算(推測)しながら、プラス・マイナス0.02の範囲内にディンプルホールを削っていきます。
注意点は、ストッパーの位置から鍵先までの長さが正確でなければならないことと、鍵先のエッジです。鍵先は、テールピースにつながる部分ですので、面取りの角度が合っていないとシリンダー中でフィットせず、まれに鍵が抜けなくなったり回しにくかったりして不具合の原因になります。
弊社では、類似した外国製のディンプルキーを作製するときには、必ず仕上げのバフがけ前にモーターペンシルで鍵先を削って合鍵作製しています。